あらすじとキャラクター

ジョン・アダム・シェパード
若い医者、ヴィーナスと意気投合し、ロンドンからお互いの生まれ故郷であるギリシャを目指す。
ジュアナ・イブ・シェパード
ロンドンの裕福な家に住む娘。ヴィーナスに恋をし同類になる。
メアリー・ヴィーナス
詩人ヴィーナス。生き血を糧とし、他人の金をむしり取って、肉欲にふける。噛んだ相手を同類(バンパイヤ)にする。

「バンパイヤのメアリ」
大叔母の影響で同性愛を否定し、迷信を信じないアダム。シェパード家の二人は親を失い、一緒に暮らしていた後見人の大叔母と暮らしていた。二人と大叔母は両親の遺産でそれなりに裕福な暮らしをしていた。そこへ近頃イギリスにやってきたという詩人ヴィーナスと出会う。
2人はヴィーナスとアダムの生まれ故郷のギリシャに向かって旅することを決めるが、ヴィーナスが共通の知人の娘を誘惑したことからローマにたどり着いた直後、仲違いし、ジョンは一人でギリシャを旅する。そこで彼は宿屋の娘イアンテと恋に落ち、数か月間、彼女からバンパイヤの伝説を聞く。しかし出歩いてはいけない夜に、出歩いてしまったがために、イアンテに角が生えてバンパイヤになってしまう。街の人々はそれが邪悪なバンパイヤの仕業だと信じている。そこにヴィーナスが現れる。ヴィーナスは知人のことについて悔い改めたといって、ジョンと仲直りして再び共に旅を始める。ジョンはこの一件が、偶然にヴィーナスが同地を訪れた直後に起こったことの関連性に気づかない。旅の道中で2人は強盗に襲われ、ヴィーナスが致命傷を負ってしまう。死に際にヴィーナスはジョンに対して「君は私や私の死について語ってはいけない」と約束を立てさせ、「もし語ったらその人はバンパイヤになる」といって脅し、彼が同意したのを確認するとにやりと笑って息絶える。

ロンドンに帰ってきたジョンであったが、そこにヴィーナスが現れ驚く。彼は健在であり、新しい身分で無事に過ごしている。ヴィーナスはジョンに誓いを確認させたうえで、彼の妹を誘惑し始める。妹イブを守るには無力なジョンは神経衰弱になってしまう。やがて回復するも、今度はヴィーナスと妹が結婚することを知らされる。ジョンは自分の身に何かあってもいいように、結婚の日に届くよう妹への警告の手紙をしたためる。しかしジョンは結婚よりも前に心労によってジョンが倒れ、手紙も間に合わなかった。ヴィーナスはジョンを閉じ込めて、ヴィーナスは予定通りイブと結婚する。その初夜のときにイブはバンパイヤになる。

ジョンはイブを戻してくれという。ヴィーナスは全財産をくれたら考えてやるということで、ジョンは全財産を与えるが、イブはヴィーナスに本気で恋をしてしまったために、もう戻る気はなかった。ジョンは外に出ることができたが、イブとヴィーナスは全財産を奪って失踪する。

 

改変元 吸血鬼 (ポリドリ) - Wikipedia

二次創作 サンハテナ